京セラ創業者の稲盛和夫氏は部門別採算制度をアメーバ経営とし、単に各部門別の採算状況を把握するためではなく、グループを少人数の経営組織体とすることで、それぞれに経営者意識を持ったリーダーを育成してこられました。
中小企業は、トップがすべてを把握して指示命令することで時代の流れに迅速に対応できるという強みがありますが、反面それは経営者意識とは程遠い指示待ち人間を作ってしまうという弊害あります。それが事業承継の段階に入り、初めて後継者が育っていないことのリスクの大きさに気づくといったことになり、結局はどこかに身売りできればまだ良しで、廃業を選択せざるを得ない企業も多いのが現状です。
小さい会社だから部門別採算制度など必要ないと思っていらっしゃる経営者の皆さんは、今一度経営者意識を持った人財の育成といった観点で捉えて頂くと見え方も変わるかもしれません。
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